※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。Google広告のディスプレイ キャンペーンとデマンド ジェネレーション キャンペーンを中心に、2026年10月21日時点のGoogle広告ヘルプにもとづいて説明します。
この記事のポイント
結論:すべてオフにする必要はありません。決めた相手にだけ出したい広告グループはオフ、新しいお客さんを探す広告グループはオンから始めます。
- サイト訪問者や既存客だけに出す配信、セグメントどうしを比べる広告グループはオフにする
- 新しいお客さんを探す配信はオンのまま、広がった先の成果を「合計」の行で確かめる
- 「合計」の行がはっきり悪ければ、テストか前後比較でオフと比べてから決める
そもそも、オンだと何が起きる?
最適化されたターゲティングは、広告グループごとの設定です。オンだと、追加したオーディエンス セグメントやキーワードは、配信先を探す手がかり(ターゲティング シグナル)として扱われ、その外の人にも広告が出ます。
広告は、選択したシグナルの枠外にいるユーザーに表示される場合があります。
ヘルプでは、この設定は「すべてのキャンペーンで自動的に有効化」され、ディスプレイ キャンペーンでは既定のターゲティング方法とされています。つまり、何もしていなければオンです。
オンでも、守られる設定はあります。
- 守られる:地域・言語・デバイス、除外(顧客リスト・プレースメント・コンテンツ)、手動で選んだプレースメント
- 外にも広がる:オーディエンス・キーワード・トピック。デマンド ジェネレーションでは年齢・性別などのユーザー属性も(年齢と性別だけは指定内に限れる)
ディスプレイで年齢・性別が広がるかは、ヘルプに書かれていません。年齢の指定から広げたくないならオフにしましょう(私たちの考え)。
オフにすべき?目的で決める
決めた相手にだけ出したい配信か、新しい人を探したい配信かで分けます。
- サイト訪問者や既存客にだけ出したい:オフ。Googleも、過去の顧客向けには手動のターゲティングだけを使う例を挙げています
- セグメントどうしの成果を比べたい:比べる広告グループをオフにそろえる。オンだと、広がった先の成果まで差に見えます
- 年齢などで、出してはいけない相手がいる:除外や地域で防げないならオフ
- 新しいお客さんを増やしたい:オンから始め、広がった先の成果を次の節の方法で確かめる
オンにする場合、入札に使うコンバージョンが成約から遠いなら、先にそちらを見直します。広がる先は、コンバージョンのデータで選ばれるからです。
オンのまま、広がった先の成果を確かめるには?
見る場所:[キャンペーン]→[オーディエンス、キーワード、コンテンツ]→[オーディエンス]。[オーディエンス セグメント]か[ユーザー属性]のカードで[表を表示]を選び、広告グループを選んで、「合計: 拡張と最適化されたターゲティング」の行を見ます。キャンペーン全体で見ると、ほかの分も混ざります。
この行には、Googleの一部のトラフィック テストの分も入ります。広がった分の目安として読みましょう。
読むのは、2週間を目安に配信してからです(件数が少ない案件や、計上が遅れる商材は長めに。直近の数日は外す)。Googleは、新しいキャンペーンなら50件のコンバージョンか2週間、既存のキャンペーンなら2週間以上待ってから評価するよう案内しています。
良い・悪いは、どう見分ける?
物差しは、1件にいくらまで広告費を使えるか(許容CPA)です。架空の英会話教室で、入会1件の粗利が10万円、体験レッスンの申し込みの20%が入会するなら、許容CPAは2万円です。
行ごとに、費用÷許容CPAで「許容CPAどおりなら取れていたはずの件数」(期待件数)を出し、実際の件数と比べます。数字は週ごとにも上下するので、差が小さければ保留し、大きく離れたときだけ良い・悪いを決めます。教室の新規獲得の広告グループ(英会話に関心のある人のカスタム セグメント、オン)を6週間配信したなら、次のとおりです。
1つの広告グループの読み方(架空の英会話教室。6週間、許容CPA2万円)
| 行 | 費用 | 件数 | 期待件数 | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| 選んだ条件 | 36万円 | 22件 | 18件 | まだ言えない |
| 合計(広がった分) | 50万円 | 12件 | 25件 | オフの候補 |
| 広告グループ全体 | 86万円 | 34件 | 43件 | まだ決めない |
「合計」の行は期待件数を大きく下回っているので、オフにする候補です。ただ、広告グループを残すか止めるかは、全体(CPAは約2.5万円)で決めます。全体の差はまだ小さいので、この教室なら、次の節の方法でオフと比べます。
オフにした場合と、どう比べる?
同じ期間に並べて比べるなら、[テスト]を使います。
- ディスプレイ:カスタムテストで、テスト側の広告グループをオフにする
- デマンド ジェネレーション:まだ配信していない新しいキャンペーンを2つ、開始日をそろえて用意し、オン・オフだけを変える。コンバージョンで入札する場合、結果の表示には1つの群あたり50件以上のコンバージョンが必要
オフにすると、費用も件数も減るのが普通です。そこで、次を満たせばオフを採用します。
減った費用 ÷ 減った件数 > 許容CPA
たとえば英会話教室のテストで、オフの側が費用40万円・件数10件減ったなら、40万円÷10件=4万円です。2万円を上回るので、オフを採用します。減った件数の差が小さいうちは保留します。
テストを組めない(件数が足りない、作成の画面でディスプレイ キャンペーンを選べない)なら、オフの前後で比べます。前後を同じ長さ(2週間以上)にそろえ、切り替え直後の数日と直近の数日を外します。季節や競合の変化も混ざるので、差が小さければ保留します。
関連記事:Google広告の「テスト」の使い方
オフにするには、どこを操作する?
ディスプレイ(と動画)では、次の手順です。
- [キャンペーン]メニューの[広告グループ]に移動し、フィルタバーでキャンペーンと、対象の広告グループを選ぶ
- [設定]タブで[最適化されたターゲティング]を開き、チェックボックスでオフにして[保存]を選ぶ
デマンド ジェネレーションでは、作成の手順の中で、広告グループのオーディエンスと一緒に選ぶか外します。設定を変えても自動入札は「学習中」になりませんが、配信先は変わるので、成果は2週間を目安に読み直します。
オン・オフを選べるのは、ディスプレイ、デマンド ジェネレーション、目標が「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」の動画キャンペーンです。
関連記事:デマンド ジェネレーション キャンペーンとは/自動入札の学習期間
よくある質問
オフにしたら表示回数が大きく減りました。オンに戻すべきですか?
選んだ条件の人にしか出なくなるためです。戻すかは表示回数ではなく、広告グループ全体のCPAと件数で決めます。CPAが許容CPAの内側で件数が足りないなら、セグメントを足すか、テストでオンと比べます。
P-MAXでもオフにできますか?
できません。ヘルプでは、P-MAXとアプリのキャンペーンでは常にオンとされています。決めた相手だけに出すなら、ディスプレイやデマンド ジェネレーションでオフにします。
キャンペーン全体のCPAが、許容CPAを超えています。
入札戦略で手が変わります。目標CPAなら目標CPAを下げる(件数も減りえます)。コンバージョン数の最大化なら、目標CPAを設定するか予算を減らす。手動入札なら、成果の悪い広告グループの上限クリック単価を「許容CPA×そのコンバージョン率」まで下げます(教室で率1%なら200円)。出したくない相手は除外で防ぎます。
関連記事:P-MAXと検索広告の使い分け
補足と出典
- 英会話教室と、その費用・件数・許容CPAの例は、説明のための架空のものです(CPAは36万円÷22件で約1.64万円、50万円÷12件で約4.17万円)
- 読み方の決まり、判断の分け方、読む期間、次の手は私たちの考えです。目標値を変える幅は、私たちの運用経験では1回10〜30%が目安です(Googleの推奨ではありません)
- オンだと、成果の高い配信先が見つかったとき、シグナルの側の配信を減らしたり止めたりする場合もあります。「合計」の行の名前は、ページによっては「合計: ターゲティングの拡大と…」です
- 件数を重視するなら、Googleはコンバージョン数の最大化か目標CPA(ヘルプでは「目標アクション単価」)との組み合わせを勧めています。目標ROAS(売上÷広告費の目標)なら、ROASが損益分岐のROASを下回るとき目標ROASを上げます
- デマンド ジェネレーションでは、「ビュースルー コンバージョンの最適化」がオンだと、動画の素材を見ただけの人の成果も[コンバージョン]列に入るので、読む前に設定を確かめます。この最適化は動画の素材にだけ適用され、初期設定の説明はページで違います(2026年10月21日時点)
- ディスプレイのカスタムテストは、作成時に変えるか、元で変えて[テストとして保存]します。同じ人にはどちらか一方だけを見せる「Cookie ベース」で常に分けられます。テスト側だけ変えられるかはヘルプに明記がない(2026年10月21日時点)ので、作成の画面で確かめ、実施中は元とテスト側を同時に変えないでください。デマンド ジェネレーションのテストは、保存の前にオン・オフを設定します。費用がほとんど変わらなかったときは、件数の差がはっきりしているかで決めます
- デマンド ジェネレーションでのプレースメントの除外:移行のページの機能表は、単位を書かずに「サポート対象」としています。一方、デマンド ジェネレーションの2つのページは「キャンペーン単位や広告グループ単位では一般提供されていません」(よくある質問は「されません」)としています(2026年10月21日時点)。除外を前提にするなら、設定画面で確かめてください。コンテンツの除外はアカウント単位で設定します
- 英語版のカスタムテストのページは、新しい作成手順の対象を、スマート自動入札で完全一致かフレーズ一致のキーワードを含み、ディスプレイ ネットワークに出ないキャンペーンとしていて、日本語版と違います(2026年10月21日時点)
- ディスプレイ キャンペーンには、2026年6月からデマンド ジェネレーションへの移行ツールが段階的に提供されています。移行後は個別クリック単価が使えません。Googleは、ディスプレイ キャンペーンの新規作成をデマンド ジェネレーション内に限ること、残りのキャンペーンを自動で移行することを「今後の予定」としています(2026年10月21日時点、日付は未発表)
- 出典(いずれもGoogle 広告 ヘルプ):(新たに簡素化された)ディスプレイ キャンペーンについて、デマンド ジェネレーション キャンペーンを作成する、最適化されたターゲティングについて、デマンド ジェネレーション キャンペーンについて、最適化されたターゲティングを使用する、デマンド ジェネレーション キャンペーンの A/B テストを作成する、カスタムテストを設定する、デマンド ジェネレーションに関するよくある質問(FAQ)、Google ディスプレイ広告キャンペーンをデマンド ジェネレーションに移行する、デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について、ビュースルー コンバージョンについて
最適化されたターゲティングの判断を、第三者の目で確認しませんか
株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。
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