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ディスプレイ広告公開 2026.10.30

デマンドジェネレーション キャンペーンとは?検索広告の次に試す判断と評価の仕方

デマンドジェネレーション キャンペーンは、検索広告の件数が頭打ちで、画像を用意でき計測が整っているなら試す価値があります。検索広告を運用中の方向けに、試す判断、始める前のチェックリスト、ターゲティング、評価の仕方をまとめました。

この記事を書いた人

シンビ 運用チーム

株式会社シンビで、広告の運用を担当しているチームです。

※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。Google広告を中心に、2026年10月2日時点のGoogle広告ヘルプにもとづいて説明します。

この記事のポイント

結論:デマンド ジェネレーションは、YouTubeやDiscoverなどで、まだ検索していない人に画像や動画の広告を届けるGoogle広告のキャンペーンです。試すときは、次の3つを先に決めます。

  1. 試すかどうか:検索広告に伸びしろが残っていないかを確かめる
  2. 始める前の準備:計測、素材、予算、評価の期間をそろえる
  3. 評価の仕方:検索広告と同じCPAで並べず、アカウント全体で増えた分で見る

デマンド ジェネレーション キャンペーンとは?

YouTube、Discover、Gmail、マップ、Google ディスプレイ ネットワークに画像や動画の広告を出すキャンペーンです。動画やフィードを眺めている人に、属性や興味、自社との接点をもとに広告を出し、これから欲しくなりそうな人に先に知ってもらうための配信です。

検索・P-MAXとの違い

デマンド ジェネレーション検索P-MAX
配信面YouTube、Discover、Gmail、マップ、ディスプレイ(選べる)検索と検索パートナー検索、YouTube、Discover、Gmail、ディスプレイ
届ける相手オーディエンスを指定できる検索した人シグナルでAIを誘導する。厳密に制限するものではない

P-MAXは検索の枠にも出て成果が混ざりやすいので、「検索の外でどれだけ新しい需要を作れたか」を分けて見たいなら、デマンド ジェネレーションのほうが確かめやすいと私たちは考えています。例は、架空のパーソナルジム(無料体験の申込を数え、許容CPAは15,000円)です。

関連記事:P-MAXと検索広告の使い分け(P-MAXを入れるかの判断と評価の仕方)

手順1:試すかどうかを決める

試す価値があるのは、検索広告の表示をほぼ取り切っている会社です。検索広告は「探している人」の数より多くは取れません。表の損失率はインプレッション シェア損失率(予算やランクの不足で表示できなかった割合)、限界CPAは増やした分だけで計算したCPAです。

試すかどうかの判断の目安

確かめること試してよいサイン(違えば、先にやること)
検索広告の予算損失率(予算)が小さく、足すと限界CPAが許容CPAを超え始める(余裕があれば先に検索広告を増やす)
検索広告のランク損失率(ランク)が小さい(大きければ入札や広告の品質を見直す)
コンバージョンの計測申込が正しく計測されている(二重計測や漏れがあれば先に直す)
素材横長と正方形の画像を用意できる
予算と期間評価に必要な件数か期間まで待てる(1〜2週間で結論が要るなら向かない)
商材Googleの「デリケートなカテゴリ」に当たらない(当たるなら制限を先に確認)

関連記事:広告予算を増やす判断(損失率の意味と、限界CPAの計算の仕方)

手順2:始める前に準備する

準備は「計測」「素材」「予算」「評価の期間」の4つです。

計測:入札に使うコンバージョンを、成果に近い行動に絞る

Googleは、申込など事業にとって本当に大事なコンバージョンを入札の目標にし、手前の行動は計測だけにするよう勧めています。私たちは、最終のコンバージョンで件数が足りるならそれを使い、足りないときだけ手前のコンバージョン(ジムなら料金ページの閲覧など)を検討し、その後の体験申込や入会も確かめるのがよいと考えています。

素材:画像は3つの比率をそろえる

画像は、横長(1.91:1、推奨1,200×628ピクセル)と正方形(1:1、1,200×1,200ピクセル)が必須、縦長(4:5、960×1,200ピクセル)と動画(10〜60秒)は任意です。動画がなくても始められますが、Googleは、通常は画像と動画の両方を使うほうが成果が良いと説明しています。

予算:入札戦略を決めてから、必要な額を計算する

初めてなら、Googleは「コンバージョン数の最大化」で始め、コンバージョンが50件に達してから目標CPAなどに切り替えるよう勧めています。推奨する1日の予算は、最大化(コンバージョン数・コンバージョン値)なら10,000円以上、目標CPAなら目標CPAの10倍以上です。10,000円は下限なので、私たちは日予算を次の順に決めるのがよいと考えています。

  1. 評価までの期間を先に決める。Googleは、テストを少なくとも4〜6週間行うことを勧めています
  2. その期間で50件に届く日予算を出す。ジムのCPAが15,000円で6週間なら、75万円÷42日で1日約1.8万円です(1日1万円だと、50件まで約75日かかります)
  3. 出せない場合は、2つのどちらかを選ぶ。件数の多い手前のコンバージョンを最適化に使うか、50件を待たずにアカウント全体の増え方で判断します

評価の期間:いつ・何で判断するかを、始める前に決める

キャンペーンで少なくとも 50 件のコンバージョンが獲得されるまでは、パフォーマンスを評価しないでください。

同じページは、前日の数字ではなく長期的な傾向で評価し、入札単価と予算の調整は1週間に5〜10%、最大15%ずつにするよう勧めています。続けるか止めるかの線は、始める前に社内や代理店と文章で決めておきます。ジムなら「配信から6週間後、配信前の6週間と比べて限界CPAが15,000円以下なら続ける」です。

関連記事:自動入札の学習期間(設定を変えた後に待つ期間の考え方)

手順3:ターゲティングを設定する

ターゲティングは、「誰に出すかを厳密に決める」より「AIに手がかりを渡す」仕組みです。Googleが推奨する「最適化されたターゲティング」では、選んだオーディエンスは起点で、広告はその外にも出るので、オーディエンスごとの成果は「その層だけに配信した結果」ではありません。特定の層だけに出したいなら、広告グループの設定でオフにできます。

最初の設定は、自社のデータと検索広告の実績から作る

検索広告を運用中なら、最初は次の3つで設定します(いずれもGoogleのヘルプにある使い方)。

最初のターゲティングの設定(架空のパーソナルジム)

設定使い方(ジムの場合)
類似セグメント顧客リストやサイトの訪問者に似た人を狙う(体験に申し込んだ人のリストから作る)
カスタム セグメントコンバージョンにつながりやすい検索語句10〜15個ほどで作る(「パーソナルジム 体験」「パーソナルトレーニング 料金」など)
除外新しい顧客だけを狙うなら、既存の顧客を外す(今の会員のリスト)

類似セグメントは、2026年3月からの更新で、オプトアウトしていなければ初期設定は「提案モード」です。元のリストは手がかり(シグナル)として使われ、似た人の外にも配信されます(2026年10月21日時点)。似た人に絞るには、ヘルプにあるオプトアウトの手続きが要ります。

広告グループは、細かく分けすぎない

Googleは、30日間のコンバージョンが30件未満の広告グループは、学習のデータが足りないので統合を検討するよう案内しています。オーディエンスを比べるなら、候補を2〜3つに絞って素材・入札戦略・予算をそろえ、件数が少なすぎれば統合します。

手順4:成果を評価する

管理画面のCPAを、検索広告と単純に並べて判断するのはおすすめしません。理由は3つです。

  • 入札戦略の目的が違う。「最大化」は、予算を使って件数を増やすのが目的です
  • 成果を検索広告と分け合う。広告で知った人が後で検索広告から申し込むと、成果の一部は検索広告に付き、CPAは高めに出ます
  • クリックしていない人の成果も入る。動画を一定時間見た人や、設定によっては見ただけの人の成果も入り、CPAは低めに出ます

表示されただけでクリックしなかった人の成果を、ビュースルー コンバージョンといいます。「ビュースルー コンバージョンの最適化」を有効にしたキャンペーンでは、これも[コンバージョン]列に入ります。初期値はヘルプのページにより説明が分かれる(補足を参照)ので、比べる前に設定画面で確かめてください。評価に入れるかの考え方はビュースルー コンバージョンの見方で説明しています。

評価で見る数字

次の4つを、配信前の同じ長さの期間と比べましょう。

見る数字見方(注意点)
アカウント全体で増えた件数と費用限界CPAが許容CPA以下か(季節や検索広告側の変更でも動く)
デマンド ジェネレーション単体のCPA入札戦略の目的に合っているか(検索広告と同じ物差しにしない)
社名の検索(指名検索)表示回数が配信の前後で増えたか(ほかの施策でも増える)
コンバージョンの後の数字入会率などが、検索広告から来た人より極端に低くないか

計算例:全体で増えた分のCPAを出す

ジムの配信前の4週間は、検索広告だけで120万円・100件でした。デマンド ジェネレーションに30万円を足した4週間を、限界CPA = 増えた広告費 ÷ 増えた件数で判断します。

限界CPAの計算例(架空の数字)

全体の件数増えた件数限界CPA許容CPAと比べて
125件25件12,000円下回る
115件15件20,000円超える

件数は週ごとにも上下するので、この4週間だけでは言い切れません。差が小さいうちは保留し、期間を延ばして見ます。

関連記事:指名キーワードの広告(指名キーワードの分け方)

よくある質問

GDN(ディスプレイ広告)とデマンド ジェネレーションの違いは何ですか?

配信面が違います。ディスプレイ広告はウェブサイトやアプリの広告枠に、デマンド ジェネレーションはYouTube・Discover・Gmail・マップとその広告枠に配信できます。2026年6月からは、ディスプレイ広告のキャンペーンをデマンド ジェネレーションに移す移行ツールが段階的に提供されています。広告を見た人と見なかった人を比べる調査(リフト測定)の途中なら、その間は使わないよう勧められています。

YouTubeだけに配信することはできますか?

できます。「チャネル コントロール」で、広告グループごとに配信先を選べます。ただしGoogleはすべてのチャネルでの配信を推奨しているので、まずすべてで始め、チャネル別のレポートを見てから絞ります。

まとめ:状況別に、次にやること

いまの状況次にやること
試すか迷っている検索広告の損失率と限界CPAを確かめる。伸びしろがあれば先に検索広告を見直す
始めると決めた入札戦略と日予算、入札に使うコンバージョン、画像、評価の期間と線を決める
配信中で、評価に迷っている決めた期間までは大きく変えず、全体の限界CPAを配信前と比べる
ディスプレイ広告を運用している移行ツールの案内を確認する。リフト測定の途中なら、終わってから移行する

補足と出典

デマンド ジェネレーションの始め方を、一緒に整理しませんか

株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。

「検索広告の次に何を試すべきか決めかねている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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