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検索広告公開 2026.10.02

Yahoo!広告の自動入札はどれを選ぶ?種類の選び方と、学習期間・目標値の扱い方

Yahoo!広告(現LINEヤフー広告)の検索広告の自動入札6種類を、1か月のコンバージョン数で選ぶ判断表に整理。学習期間が起きる変更、最初の目標値の決め方と変え方、学習データ除外とスポット調整、Google広告との違いを公式ヘルプで確認。

この記事を書いた人

シンビ 運用チーム

株式会社シンビで、広告の運用を担当しているチームです。

※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。Yahoo!広告の検索広告を中心に、2026年10月2日時点のLINEヤフー広告ヘルプとGoogle広告ヘルプにもとづいて説明します。

この記事のポイント

結論:Yahoo!広告の検索広告の自動入札は6種類です。コンバージョンを増やしたいなら、1か月に見込める件数で選び、次の4つの順で進めます。

  1. 見込み件数で、自動入札タイプを選ぶ
  2. 切り替える前に、1日の予算とデバイスの調整率を見直す
  3. 学習期間は、日数ではなく「配信状況」で確かめる
  4. 目標値は実績CPAを起点に置き、変えるのは1か所ずつ

手順1:見込み件数で、自動入札タイプを選ぶ

自動入札は、キャンペーンの目的に合わせて、キーワードの入札価格をシステムが自動で調整する機能です。検索広告には、目的別に6つのタイプがあります。

検索広告の自動入札タイプ

自動入札タイプ目指すもの
クリック数の最大化予算内でクリック数を増やす
ページ最上部掲載目標の割合で、検索結果の最上部か上部に出す
コンバージョン数の最大化予算内でコンバージョン数を増やす
コンバージョン単価の目標値目標の平均CPAを保ちながら、件数を増やす
コンバージョン価値の最大化予算内で、売上金額などの価値を増やす
広告費用対効果の目標値目標の平均ROASを保ちながら、価値を増やす

コンバージョンは、申し込みや購入などの成果のことです。CPAはコンバージョン1件あたりの広告費、ROASは広告費1円あたりのコンバージョン価値を指します。

ヘルプが勧める件数

ヘルプは、設定後の1か月以上に、次の件数が見込めるキャンペーンでの利用を勧めています。

  • コンバージョン数の最大化、コンバージョン価値の最大化、コンバージョン単価の目標値:30件以上
  • 広告費用対効果の目標値:50件以上

件数と目標の有無で選ぶ

自動入札タイプの選び方(件数は1か月の見込み)

いまの状況候補
コンバージョンを測定していない。アクセスを増やしたいクリック数の最大化
検索結果の上の方に、一定の割合で出したいページ最上部掲載
測定しているが、30件に届かない手動入札のまま件数をためる。または、目標値なしの「コンバージョン数の最大化」
30件以上で、目標の単価はまだないコンバージョン数の最大化
30件以上で、目標のCPAがあるコンバージョン単価の目標値
30件以上で、商品ごとに売上や利益が違うコンバージョン価値の最大化。目標のROASと50件以上の見込みがあれば、広告費用対効果の目標値

30件に届かないときは、予算で選びます。予算を使い切られると困るなら、手動入札のままにします。1日の予算を使い切ってよいなら「コンバージョン数の最大化」を試します。

同じ商品・同じLPのキャンペーンを1つに統合できれば、件数が30件に届くこともあります。

関連記事:キーワードのマッチタイプの使い分け

手順2:切り替える前に、予算と調整率を見直す

目標値なしの「コンバージョン数の最大化」は、1日の予算を完全に使い切ることを目指します。

ヘルプには、設定前の費用が1日の予算を大幅に下回っていたキャンペーンでは、設定後にクリックコストが大幅に増える場合があると書かれています。

手動入札のころに予算を多めに入れていたキャンペーンほど、切り替えの前に1日の予算を見直してください。

コンバージョン測定の「自動入札への利用」も確かめます。すべて「しない」にしていると、件数が伸びない、または広告が配信されない可能性があるとされています。

デバイスの調整率は、目標値にかかる

入札価格調整率は、デバイスや地域、曜日や時間帯ごとに入札を上げ下げする設定です。自動入札では多くが無効になり、効き方は3通りに分かれます。

自動入札タイプ別の、入札価格調整率の効き方

自動入札タイプデバイス地域・曜日や時間帯など
クリック数の最大化有効。自動入札の入札価格にかかる有効
コンバージョン単価の目標値有効。入札価格ではなく目標値にかかる無効
それ以外の4タイプ「引き下げ率:100%」だけ有効。そのデバイスに配信しない設定無効

注意したいのは「コンバージョン単価の目標値」です。ヘルプの例では、目標値1,000円にデバイスの調整率+40%を組み合わせると、CPAが1,400円になります。

手動入札のころにスマートフォンの入札を+40%にしていた場合、切り替え後はスマートフォンの目標CPAが4割高くなります。ヘルプは、切り替えるときにデバイスごとの調整率を削除することを勧めています。

手順3:学習期間は「配信状況」で確かめる

学習期間は、自動入札を新しく設定したときだけでなく、運用中の変更でも起きます。その間は配信結果が変動します。

  • 自動入札やコンバージョン設定を変更した
  • キャンペーン、広告グループ、キーワードを新しく追加した
  • 自動入札の学習データ除外を設定した

新規設定や変更の後に学習期間が何日続くかは、私たちが確認した検索広告のヘルプには書かれていませんでした。日数で待つのではなく、キャンペーン一覧の「配信状況」欄で確かめることをおすすめします。

「配信状況」の主な表示と、次にやること

配信状況の表示次にやること
有効最適化されている状態。評価の期間に入れてよい
有効(入札戦略の学習中)原因の変更を確かめ、次の変更を控えて待つ
有効(入札戦略に制限あり)予算、入札価格の制限、ターゲティング、キーワードを見直す
有効(設定が不適切)コンバージョン測定を確かめる

学習中の理由は、キャンペーン単位のパフォーマンスレポートに「入札戦略の状況」の項目を追加すると確認できます。

「学習中」が続くときに見直す順番

  1. 最後の変更から2週間たっても「学習中」なら、理由を見る。キーワードや広告の変更を繰り返していれば、変更をまとめて行います
  2. 件数が推奨に届いているかを見る。1か月の見込みが30件(広告費用対効果の目標値は50件)を大きく下回るなら、目標値を外すか、手動入札に戻すことを検討します
  3. 「制限あり」「設定が不適切」が出ていないかを見る。出ていれば、そちらを先に直します

関連記事:自動入札の学習期間(Google広告の学習期間の長さと、目標値を変えたときの扱い)

手順4:目標値を置き、変えるときは1か所ずつ

「コンバージョン単価の目標値」は、1件ずつではなく、全体の平均についての目標です。個別のコンバージョン単価は、目標値を上回ったり下回ったりします。

最初の目標値の決め方

私たちは、手動入札のころの実績CPAを起点に、次の順で決めることをおすすめします。

  1. 実績CPAを出す。7日間で数件しかないなら、30日間など件数が十分たまる期間で計算します
  2. 許容CPAと比べる。許容CPAは、1件にいくらまで使えるかの金額です。実績がそれより高いなら、許容CPAを上限にし、ちょうどではなく低めに置きます
  3. 実績より大きく下げない。目標を下げるほど、件数が減ることがあります。下げたい場合は、置いた後に段階的に下げます

目標値は、キャンペーン単位で置きます。広告グループ単位でも設定できますが、ヘルプは、自動入札の最適化に向いていないため勧めないとしています。

目標値を変えるときの順番

  1. 配信状況が「学習中」でないことを確かめる。最後の変更より後の期間だけで見ます
  2. 件数がたまってから比べる。少ない件数で目標値を動かしません
  3. 1回の幅は約±20%までを目安にし、変えるのは1か所だけにする。変えた日と内容を記録します

検索広告のヘルプには、目標値を1回にどれだけ変えるかの推奨が見当たりませんでした。「約±20%」は、ディスプレイ広告向けのページにある案内です。

2つ目の「件数」は、偶然でも動く幅と比べます。

件数が偶然でも動く幅の目安

月の件数目標と比べるとき前月と比べるとき
30件±11件程度(約±37%)±15件程度(約±52%)
50件±14件程度(約±28%)±20件程度(約±40%)

月30〜50件のキャンペーンで、件数やCPAが目標から1〜2割ずれた程度なら、設定のせいと決めつけず、期間を延ばして見てください。

関連記事:リスティング広告のCPA改善(目標を下げると件数が減る理由)

計測の不具合とセールでは、使う機能が違う

成果のデータがふだんと違う期間には、「学習データ除外」と「スポット調整」の2つの機能があります。目的は逆です。

学習データ除外とスポット調整の違い

項目学習データ除外スポット調整
使う場面タグの設置ミスなど、コンバージョン測定に問題が起きた期間セールなどで、コンバージョン率が短期間に大きく変わるとき
動く入札コンバージョン数・価値の最大化と、2つの目標値の入札目標値を置いた入札だけ
期間最大14日間最大14日間。7日間以内を推奨

目標値なしの「コンバージョン数の最大化」では、スポット調整は動作しません。画面上は設定できるので注意します。

スポット調整は、ふだんのコンバージョン率が7%で、セール中に2倍を見込むなら「引き上げ率100%」と設定します。期間中は14%を想定して入札されます。

見込みが外れると、入札が過大・過小になります。過去に同じイベントでコンバージョン率がどれだけ変わったかの記録があるときだけ使うのが、私たちの考えです。

学習データ除外の期間は、問題が起きた日だけでなく、コンバージョンにつながるクリックが起きた日までさかのぼって決めます。

Google広告の自動入札との違い

考え方は似ていますが、名前や件数の案内が違います。両方を運用しているなら、次の違いを押さえてください。

Yahoo!広告とGoogle広告の自動入札の主な違い

項目Yahoo!広告(検索広告)Google広告
目標CPAで入札する戦略の名前コンバージョン単価の目標値目標アクション単価
件数の案内利用を勧める条件。設定後1か月以上で30件以上の見込み評価するときの目安。過去30日間に30件以上を含める
短期の変動への機能スポット調整。最大14日間季節性の調整。1〜7日間の短いイベントに適する

目標値の変更で学習期間が起きるかは、Yahoo!広告のヘルプに明記がありません。変えた後は、レポートの「入札戦略の状況」に学習中の表示が出るかを確かめてください。

よくある質問

自動入札のキャンペーンで、キーワード一覧の入札価格は使われますか?

基本的には使われません。キャンペーンの自動入札の設定が優先されます。

例外として、広告グループやキーワードの入札価格を変えると、一時的にその入札価格が使われます。触るのは、配信を一時的に手動の水準に戻してもよい場面に限るのが無難だと私たちは考えています。

自動入札にすると、1日の予算を超えて費用が使われますか?

超えることがあります。表示機会の多い日には、1日の予算を大幅に超えたコストが発生する場合があります。ただし、請求の対象は1日の予算の200%までです。

月の途中で1日の予算を変えない限り、原則として、1日の予算×30.4日で計算する1か月の請求限度額以上は請求されないと説明されています。

検索広告(ショッピング)でも自動入札は使えますか?

使えます。2026年3月25日に、自動入札(β版)の提供が始まりました。設定できるのは「コンバージョン数の最大化」で、オプションとして「コンバージョン単価の目標値」を選べます。

まとめ:状況別に、次にやること

いまの状況次にやること
手動入札から切り替えたい見込み件数でタイプを選ぶ。1日の予算とデバイスの調整率を先に見直す
件数が30件に届かない手動入札のまま件数をためるか、目標値なしの「コンバージョン数の最大化」を試す
配信状況が「学習中」次の変更を控える。2週間続くなら、変更の繰り返し・件数・制限の順に見直す
目標値を置く・変えたい実績CPAを起点に、許容CPAより低めに置く。変えるのは1か所だけ
計測が止まっていた。セールを控えている計測の不具合は学習データ除外。セールは、目標値を置いた入札のときだけスポット調整

補足と出典

Yahoo!広告の自動入札の設定を、第三者の目で確認しませんか

株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。

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