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ディスプレイ広告公開 2026.10.30

Yahoo!ディスプレイ広告の始め方は?配信前の準備と、最初の1本の作り方

Yahoo!のディスプレイ広告(LINEヤフー広告)を始めるときに、配信前に決める支払い方式と計測タグ、最初のキャンペーンの目的・入札・広告の作り方、配信後2週間で見ることを、架空の英会話教室の例で説明します。

この記事を書いた人

シンビ 運用チーム

株式会社シンビで、広告の運用を担当しているチームです。

※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として、2026年10月21日時点のLINEヤフー広告とGoogle広告のヘルプにもとづいて作成しています。Yahoo!広告のディスプレイ広告は2026年4月1日にLINE広告と統合されて「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」になり、この記事では旧称も使います。

この記事のポイント

結論:配信の前に、支払い方式と計測タグを決めます。最初のキャンペーンは目的を「コンバージョン」にし、申し込みの件数がまだ少ないうちは「拡張クリック単価」で始めます。

  • 支払い方式は後から変えられない。審査は約3営業日かかる
  • ターゲティングは地域など必要なものだけにし、配信面は絞らずに出す
  • 2週間ほどたったら、件数を「費用÷許容CPA」の期待件数と比べる

始める前に、何を決めておく?

統合後は、LINEとYahoo! JAPANの掲載面に、1つの管理画面で出せます。既存のアカウントはそのまま使えます。新しく申し込むと、検索広告とディスプレイ広告のアカウントができます。決めておくのは次の3つです。

  • アカウントの接続:つなぐLINE公式アカウントとビジネスマネージャー(サービスをまたいでデータを管理する仕組み)を決める。オンラインの申し込みでは必須で、後で変えられない
  • 支払い方式:前払いか、クレジットカード後払いかを決める。設定後は変えられない。検索広告とは別に設定する
  • 審査:広告・画像・リンク先を用意する。審査は約3営業日で、画像や動画は広告に設定した時点で始まる

掲載は、入金かカードの設定と、審査の承認の後です。入稿は開始日の1週間ほど前にしておくと安心です。

関連記事:Yahoo!広告とGoogle広告の違い(検索広告の比較)

申し込みの計測は、どう入れる?

コンバージョン(申し込みなどの成果)は、新しく計測するなら「計測タグ」で入れます。LINEヤフーは計測タグへの集約を勧めていて、私たちもディスプレイ広告は計測タグで始めるのがよいと考えます。

  • 全ページに置く:グローバルスニペット(土台のタグ)
  • 申し込み完了のページに置く:イベントスニペット(成果を知らせるタグ)

検索広告も出すなら、検索広告のタグは別に置きます。計測タグの対象に、検索広告は挙がっていないためです。

タグを置いたら、次の3つを確かめます。

  • 計測期間:1〜90日。申し込みまでにかかる日数を目安にする
  • 計測方法:1人1件で数えるなら「初回のみ」
  • コンバージョン列に含める:「含める」にした成果が入札に使われる

入札に使うのは、最終の申し込み1つに絞ります。設置した後は、イベントの受信履歴で記録されているかを確かめます。

最初のキャンペーンは、どう作る?

「キャンペーン目的」で、配信が増やすものと使える入札戦略が決まります。「コンバージョン」ならコンバージョン数、「サイト誘導」ならクリック数を増やします。申し込みを増やすなら、件数が少なくても「コンバージョン」にします。

入札戦略は、件数が足りるかで選ぶ

ヘルプが勧める件数に届くかを、許容CPA(1件にいくらまで広告費を使えるか)と比べて選びます。

  • コンバージョン数の最大化(目標値なし):目安はキャンペーンで直近7日間に20件以上。7日間の費用÷20件が許容CPA以上なら、これで始める
  • 拡張クリック単価:実績のない新しいキャンペーン向け。どちらも許容CPAを下回るなら、これで始める

拡張クリック単価は、入力した額を基準に上げ下げします(基準を上回ることもあります)。基準の額は「許容CPA×見込みのコンバージョン率」を目安に、低めから始めます。件数が目安以上に見込めるようになったら、最大化への変更を考えます(ヘルプの案内)。

広告は、レスポンシブ広告(画像)で作る

最初の1本は、LINEアプリへの配信対象にも入るレスポンシブ広告(画像)で作ります。画像は、ヘルプの勧めどおり3つの比率をそろえます。

レスポンシブ広告(画像)で用意するもの(ヘルプより)

素材規定
画像(1:1)600×600以上
画像(1.91:1)1200×628以上
画像(3:2)600×400以上
タイトル20文字以内
説明文90文字以内
主体者表記20文字以内

タイトルは、一部の面で13文字目以降が省略されることがあるので、全文を見せたいなら12文字以内にします。主体者表記には、会社名やブランド名を入れます。

架空の英会話教室なら、最初の1本はこうなる

架空の英会話教室が、無料体験レッスンの申し込みを増やしたいとします。入会1件の粗利が10万円、申し込みの20%が入会するなら、許容CPAは2万円です。

  • 計測と目的:体験の申し込み完了の成果だけを「含める」(初回のみ)。目的はコンバージョン
  • 入札戦略:拡張クリック単価。基準の額は200円(許容CPA2万円×見込みの率1%)から。7日間の費用7万円÷20件=3,500円が、許容CPA2万円を大きく下回るため
  • 1日の予算:1万円(必須)。請求は1日の予算の200%まで、月は「1日の予算×その月の日数」まで
  • フリークエンシーキャップ(同じ人に出す回数の上限):置かない。設定すると、表示を計測できる面だけに出るため
  • ターゲティング:地域を、教室に通える市町村だけにする。ほかは置かない(重ねるほど狭まる)
  • スマートターゲティング・配信面:初期値のまま。配信面は絞らない
  • 広告:レスポンシブ広告(画像)。画像は3つの比率。タイトル「英会話の無料体験レッスン」(12文字で全文が出る)、説明文「社会人向けの英会話教室。オンラインでも教室でも受講でき、初回の体験レッスンは無料です。」(43文字)、主体者表記は教室名

関連記事:Yahoo!広告の自動入札(検索広告の入札)

ターゲティングは、最初どこまで絞る?

何も設定しなければ、全ユーザーに配信されます。ターゲティングは、性別・年齢・オーディエンスリスト・プレイスメント(サイト・アプリ)・コンテンツキーワード(記事の内容)・デバイス・曜日と時間帯・地域の8種類です。種類の違うものは「かつ」で重なるので、重ねるほど狭まります(同じ種類の中は「または」)。最初は、地域など必要なものだけにします。

スマートターゲティング(成果に至りそうな人へ配信先を自動で調整する機能)は、目的が「コンバージョン」などなら初期値が「利用する」です。

スマートターゲティング利用時は、一部のターゲティング設定で指定した範囲外にも広告が配信されることがあります。

外に広がるのはオーディエンスリストだけで、年齢・地域・プレイスメントなどの指定は守られます。学習には数日かかるので、必要なターゲティングは最初に入れておきます。

Googleのディスプレイ広告では、オーディエンス・キーワード・トピックの外にも配信が広がります(最適化されたターゲティング)。Googleで良かった条件をそのまま重ねると、配信量が足りなくなることがあります。条件を減らして始め、配信量を見て足しましょう。

関連記事:「最適化されたターゲティング」はオフにすべき?(Google側の広がり方)/サーチターゲティングの使い方(リストの評価とリーチレポート)

配信を始めたら、何を見る?

  • 最初の数日:表示回数が出ているか。0なら、配信設定・残高・審査・ターゲティング・予算・掲載期間を見る
  • 1週間:自動入札なら「学習中」のままか。7日以上続くなら、絞りすぎ・予算・件数・目標値を見直す。それでも続けば拡張クリック単価に(ヘルプの案内)
  • 2週間以降:件数を期待件数と比べて読む

配信面(Yahoo! JAPANの各サービス、LINEアプリなどの一部の枠、提携パートナー)は、2週間ほど出してから見ます。LINEアプリとそれ以外のように面をまとめて期待件数と比べ、はっきり下回るなら、そのURLのプレイスメントリストを「除外」で設定します。LINEアプリの分は、配信先URLのレポートで「ad.line.me」から始まるURLです(2025年2月時点の表記)。

2週間を過ぎたら、何と比べて何を動かす?

期待件数は「費用÷許容CPA」です。検索広告のCPAとは並べません。先ほどの教室で、24日間の費用が24万円なら、期待件数は12件です。件数は週ごとにも上下するので、差が小さければ動かさず期間を延ばします。大きく外れたら、入札戦略ごとに次の手を取ります。

大きく外れたときの次の手

入札戦略大きく下回った大きく上回った
拡張クリック単価基準の額を下げる基準の額か予算を上げる
最大化(目標値なし)目標値を置くか、予算を減らす予算を増やす
最大化(目標値あり)目標値を下げる目標値を上げる

「大きく上回った」の手は、件数を増やしたいときのものです。動かしたら、2週間ほど次の変更を控えます。

よくある質問

LINE広告とYahoo!のディスプレイ広告は、別々に出す必要がありますか?

ありません。2026年4月1日に1つにまとまりました。LINE広告は移行が必要で、配信と新規作成・編集は2026年10月26日に止まる予定です(10月21日時点の案内)。

申し込みが少ないので、途中の行動を成果にしてもよいですか?

はい。申し込みフォームの表示のような手前の行動1つを入札に使ってかまいません。続けるかは、最終の申し込みのCPAで決めます。

補足と出典

  • 検索広告は2026年4月1日に「LINEヤフー広告 検索広告」になりました
  • LINE広告の停止日は、2026年9月25日のお知らせの予定で、変更の可能性があるとされています
  • 接続は、代理店経由と2026年3月31日までに作成済みのアカウントでは任意です
  • すでに従来のタグを置いているなら、それも使えます。全ページにサイトジェネラルタグとコンバージョン測定補完機能タグ(検索広告と共通で1ページに1つ)、成果のページにディスプレイ広告のコンバージョン測定タグを置きます。検索広告は、成果のページに検索広告のコンバージョン測定タグを置きます。従来版タグの新規作成は、検索広告(ショッピング)で2026年10月6日に終わりました。ディスプレイ広告のヘルプには従来のタグの手順も残っています(10月21日時点)
  • リストごとの成果を確かめたい広告グループでは、スマートターゲティングの学習期間の後はリストに実績がたまらなくなるので、その間オフにするのが私たちの考えです。リストの評価とリーチレポートは「サーチターゲティングの使い方」で説明しています
  • Googleの移行先のデマンド ジェネレーションでは、年齢・性別も広がります。Googleで最適化されたターゲティングをオンにしても守られるのは、地域・言語・デバイス・除外と、手動で選んだプレースメントです。年齢・性別が広がる説明は、デマンド ジェネレーションの項の記載で、指定内に限る設定もあります。デマンド ジェネレーションは、新規作成をここで行う予定とされています(日付は未発表)
  • コンバージョン数の最大化(目標値あり)は、ヘルプの目安が直近30日間に40件以上です。30日間の費用÷40件が許容CPA以上で目標のCPAがあるなら、拡張クリック単価で7日分の実績を取ってから使うのが私たちの考えです。目標値ありでは、ヘルプは最初の目標値を直近7日間のCPAから置き、表示回数の減少やCPAの悪化が2週間ほど続けば約20%の範囲で上げ下げするよう勧めています。直近7日間のCPAが許容CPAより高ければ、許容CPAを上限に置きます
  • 見込みのコンバージョン率は、実績がなければ検索広告より低く置くのが私たちの考えです。入札に使う成果は、キャンペーンの「最適化に使用するコンバージョン」が優先されます
  • フリークエンシーキャップは、配信後にリーチレポートの平均接触回数を見て決めます
  • 英会話教室の例と数字は架空です。入札の選び方と基準の額、例の教室の設定、変えた後に2週間控えることは私たちの考えです。動かす幅は1回10〜30%を目安にヘルプの範囲内としています。1回10〜30%は運用経験にもとづく目安です(LINEヤフーの推奨ではありません)。件数の偶然のぶれは「リスティング広告のレポートの見方」で説明しています
  • 出典(LINEヤフー広告 ヘルプ):接続、支払い、審査、計測タグ、計測タグの設定、従来のタグ、必要なタグ、検索広告のタグ、最適化に使用するコンバージョン、キャンペーン目的、入札戦略、目標値なし、目標値あり、拡張クリック単価、1日の予算、フリークエンシーキャップ、入稿規定、広告の作成、掲載ページ、ターゲティング、AND・OR、プレイスメント、LINEへの配信、掲載されないとき、学習状況、オーディエンスリスト
  • 出典(LINEヤフー for Business):従来版タグの新規作成終了
  • 出典(Google 広告 ヘルプ):最適化されたターゲティングについて、最適化されたターゲティングを使用する、デマンド ジェネレーションへの移行

Yahoo!のディスプレイ広告の始め方を、一緒に確かめませんか

株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。

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