※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。2026年10月21日時点のLINEヤフー広告ヘルプにもとづき、2026年4月1日に「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」へ統合された旧Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)を、旧称も使って説明します。
この記事のポイント
結論:サーチターゲティング(サーチキーワードターゲティング)は、2025年8月に終わりました。いまは、オーディエンスリストの「高度なセグメント」で、検索の履歴をもとにディスプレイ広告を出します。
- 旧機能から移されたリストは、配信が止まっていないか、語句が混ざっていないかを見直す
- 語句は、検索広告で成果の出た語句と、申し込みの前に調べる語句から選び、意図ごとにリストを分ける
- 効果を確かめる間は、その広告グループのスマートターゲティングをオフにする
- 成果は、許容CPAから出した「取れるはずの件数」と比べて読む
サーチターゲティングは、もう使えない?
使えません。サーチターゲティングは、特定のキーワードを過去に検索した人にディスプレイ広告を出す機能でした。2025年8月28日に提供が終わりました。いまは、オーディエンスリスト(広告を出す相手の一覧)の1つ「高度なセグメント」が後継です。
- 2025年4月10日:サーチキーワードリストの新規作成と編集が終わった
- 2025年7月22日〜8月28日:高度なセグメントへ自動で移行された
- 2026年5月14日:旧機能のレポート項目が削除され、旧機能の実績はレポートで取れなくなった
関連記事:Yahoo!ディスプレイ広告の始め方/Yahoo!広告とGoogle広告の違い
移されたリストは、何を見直す?
LINEヤフーの案内資料では、移行の対象は、7月16日時点で直近100日間に表示があった広告グループのリストです(運用者が対象外に設定したものを除く)。入札価格調整率は0%に戻すとしています。移されたリストがほかにない広告グループや、移行に失敗した広告グループは、配信がオフにされています(記録は操作履歴に残ります)。
同じ語句でも、機械学習で対象を広げるので、届く人は旧機能と違います。次の4点を見直しましょう。
- 配信がオフのまま止まった広告グループがないか
- 1つのリストに、意図の違う語句が混ざっていないか
- ユーザーサイズ(リストに入っている人数のおおよその数)が1,000以上あるか
- スマートターゲティングと入札価格調整率の設定
高度なセグメントは、誰に広告を出す?
キーワードかURLで作るオーディエンスリストです。種別は後から変えられません。
- キーワード:入れた語句を検索した人と、検索行動が似た人に出る。「ユーザーの拡張範囲」で、「広い」なら対象を広げ、「狭い」なら入れた語句に近い検索をした人だけにする
- URL:Yahoo! JAPANの検索結果から、そのURLと下の階層を訪れた人に出る
入れた語句だけを検索した人に絞ることは、ヘルプの説明ではできません。いちばん近いのは、拡張範囲の「狭い」です。
作るときの決まりは、次のとおりです。
- 1つのリストに入れられるキーワード・URLは50件まで。キーワードは1行25文字以内
- ユーザーサイズが1,000未満のリストは、配信には使えない(除外には使える)
- 作った直後の数日は「初回集計中」。数字が出てから広告グループに設定する
キーワードは、どう選んで分ける?
語句の候補は、2つから集めます。検索広告でCPAが許容CPA(1件に使える広告費の上限)に収まっている語句と、比較・料金・困りごとなど、申し込みの前に調べる語句です。同じ意図の語句だけで1つのリストにします。意図を混ぜると、どの語句が効いたのか読めません。
たとえば架空の引っ越し業者が、見積もり依頼を増やしたいなら、次の3つのリストを作り、1つずつ別の広告グループに置きます。
- 「引っ越し見積もり」(成果の出ている語句・狭い):引っ越し 見積もり、引っ越し業者 単身、引っ越し 見積もり 一括。申し込みに近い人
- 「料金・比較」(狭い):引っ越し 料金 相場、引っ越し業者 比較。業者を選び始めた人
- 「引っ越し準備」(困りごと・広い):転出届 いつまで、引っ越し 段ボール 何箱。準備から調べ始めた人。反応を見る
「引っ越し」のような1語だけの語句は広がりやすいと私たちは考えます(LINEヤフーのコラムも、広がりすぎたら2単語にして絞る方法を挙げています)。ユーザーサイズが1,000に届かなければ、同じ意図の語句を足します。作成画面の「推定ユーザーサイズ」は参考値なので、作った後に一覧で確かめます。
関連記事:検索語句レポートの見方
広さと表示の回数は、どう決める?
検索した時期や回数は指定できません。広さは、拡張範囲と語句で決めます(語句を足すと広がり、2語にすると絞れる)。「狭い」で表示が少なく件数がたまらないときや、良いと判断できたときに、「広い」のリストを別の広告グループで試します。
同じ人に出す回数は、フリークエンシーキャップで日・週・月ごとに上限を決めます。設定すると、表示を計測できる掲載面にだけ配信されます。「リーチレポート」の「平均接触回数」が増えた期間に、クリック率やコンバージョン率が下がっていれば置きます。置いた後は、率が戻るかで確かめます。
スマートターゲティングは、オフにする
スマートターゲティングは、成果につながりそうな人へ配信対象を自動で調整する機能です。目的が「コンバージョン」「アプリ訴求」「サイト誘導」なら、初期値は「利用する」です。オーディエンスリストの広告グループで使うと、リストの外にも配信されます。学習期間(数日)の後は、表示がリストの実績に数えられません。リストの効果を確かめる間は、その広告グループだけオフにします。
成果はどう読む?件数が少ないときは?
見る場所:パフォーマンスレポートに「オーディエンスリスト名」の項目を加える。リストは1つずつ別の広告グループに置き、スマートターゲティングはオフにします。「初回集計中」やユーザーサイズ1,000未満で配信できなかった期間は除きます。
期間は2週間以上にし、件数は「取れるはずの件数」(期待件数=費用÷許容CPA)と比べます。件数は週ごとにも上下するので、差が小さければ判断を保留します。例の引っ越し業者で、見積もり依頼の50%が成約し、成約1件の粗利が5万円なら、許容CPAは2.5万円です。
リストごとの読み方(架空の引っ越し業者。10週間、許容CPA2.5万円)
| リスト | 費用・件数 | 期待件数 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 引っ越し見積もり | 90万円・51件 | 36件 | 良い |
| 料金・比較 | 42.5万円・12件 | 17件 | まだ言えない |
| 引っ越し準備 | 32.5万円・3件 | 13件 | 悪い |
「料金・比較」は、CPAが高く見えても、期待件数との差が小さいので止めません。期間を延ばしても差が小さいままなら、費用を「引っ越し見積もり」に寄せます。
結果ごとに、次にやること
- 良い(引っ越し見積もり):拡張クリック単価なら、その広告グループの入札価格を上げる。コンバージョン数の最大化なら、別のキャンペーンに分けて予算を寄せる
- まだ言えない(料金・比較):動かさず、期間を延ばす
- 悪い(引っ越し準備):拡張範囲を「狭い」にするか、語句を絞る(拡張クリック単価なら、入札価格を下げる手もある)。コンバージョン数の最大化で直らなければ外す
リストごとの入札価格調整率は、「個別クリック単価」のように入札価格を自分で決める戦略でだけ効きます。「コンバージョン数の最大化」「拡張クリック単価」などでは適用されません。目標値ありの最大化では、目標値はリスト1つの結果で動かさず、キャンペーン全体のCPAを許容CPAと比べて動かします。
広告で増えた件数は、止めて比べる
検索の履歴で狙う人は、広告がなくても、検索広告や自然検索から申し込むことがあります。費用の大きいリスト(例なら「引っ越し見積もり」)は、一部の地域か期間(2週間以上)だけ配信を止めます。そして、検索広告を含むアカウント全体の件数を比べます。リストの費用を増えた件数で割った「増分CPA」が、許容CPAに収まれば続けます。
関連記事:Google広告の「テスト」の使い方
よくある質問
旧機能のリストの語句を、そのまま入れ直してよいですか?
入れ直せますが、届く人は旧機能と違います。高度なセグメントで使えない語句は、移行でも引き継がれていません。意図ごとに分け直し、新しいリストとして評価します。
補足と出典
- 高度なセグメントの提供は2023年12月11日に始まりました。自動移行の対象は2025年7月16日に確定しています。2026年4月1日にLINE広告と統合し、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告になりました
- 高度なセグメントが統合後のLINEの掲載面でどう使われるかは、確認したヘルプに書かれていませんでした
- 2026年5月14日に削除された旧機能のレポート項目は、サーチキーワードリストID・サーチキーワードリスト名・サーチキーワードです
- 移行の対象外のリストは、広告グループから外されました
- 1つの広告グループに、オーディエンスリストは配信と除外あわせて30件まで設定でき、除外が優先されます。100日間表示のないリストは、データの連携が止まり、使えなくなることがあります。リストが重なった人の数え方はヘルプに書かれていません
- Googleのカスタム セグメントで「検索した人」を選ぶと、その語句や似た語句を検索した人に出ます(Googleのサービスに出るキャンペーンだけ)。URLを入れると、検索結果から訪れた人ではなく「似たサイトを見ている人」に出ます
- 高度なセグメントに入れた語句とURLは審査され、広告データ利用基準に触れるものは使えません
- フリークエンシーキャップの回数は、ビューアブルインプレッション(広告の半分以上が1秒以上続けて画面に出た表示)で数えます。リーチレポートの項目名は「平均接触回数(メジャードインプレッション)」です
- 目標値ありの最大化について、ヘルプは、表示回数が減った状態が2週間ほど続けば約20%の範囲で上げ、CPAが悪い状態が続けば約20%の範囲で下げるよう案内しています(私たちの目安の1回10〜30%も、この範囲を超えません)。個別クリック単価なら、リストの入札価格調整率で同じ上げ下げができます
- リストの分け方、拡張範囲・上限・スマートターゲティングの扱い、費用の寄せ方、次の手、増えた件数の確かめ方は、私たちの考えです。「1回10〜30%」は私たちの運用経験にもとづく目安で、LINEヤフーの推奨ではありません
- 引っ越し業者の例(件数・金額・語句)は、説明のための架空の例です
- 出典(LINEヤフー広告 ヘルプ):オーディエンスリストターゲティング、オーディエンスリストとは、オーディエンスリストの作成、広告グループにオーディエンスリスト・共通オーディエンスリストを設定する、オーディエンスリストの管理画面、オーディエンスリストのデータ連携停止、スマートターゲティング、ターゲティングごとに入札価格調整率を設定する【運用型】、入札戦略「拡張クリック単価」【運用型】、入札戦略「コンバージョン数の最大化 (目標値あり)」【運用型】、フリークエンシーキャップについて、パフォーマンスレポート・テンプレートの作成【ディスプレイ広告】、サーチキーワードターゲティング(提供終了の案内)
- 出典(LINEヤフー for Business ほか):自動移行と提供終了のお知らせ(2025年8月29日更新)、提供終了までの詳細案内(PDF、2025年6月)、サーチキーワードターゲティング関連のレポート項目削除について(2026年5月15日更新)、提供終了の時期のお知らせ(2025年4月11日更新)、サーチキーワードターゲティングの移行と提供終了について(LINEヤフー広告 API、2023年12月12日更新)、高度なセグメントへの移行の事例(コラム、2025年8月12日公開)、進化版サーチキーワードターゲティング(LINEヤフーマーケティングキャンパス)
- 出典(Google 広告 ヘルプ):カスタム セグメントについて
検索の履歴で狙う配信を、第三者の目で確認しませんか
株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。
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