トップ / コラム

検索広告公開 2026.10.30

クリック単価が上がったのはなぜ?まず確かめる5つと、原因ごとの対処

Google広告のクリック単価が上がったとき、まず慌てるべきかをCPAで確かめ、設定の変更・キーワードの偏り・ライバル・広告の品質・季節の5つを順に確かめる方法を、見る場所と対処まで整理しました。

この記事を書いた人

シンビ 運用チーム

株式会社シンビで、広告の運用を担当しているチームです。

※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。Google広告の検索キャンペーンを中心に、2026年10月21日時点のGoogle広告ヘルプにもとづいて説明します。

この記事のポイント

結論:クリック単価が上がっても、申し込み1件あたりの費用(CPA)が変わっていなければ、慌てなくて大丈夫です。CPAも悪くなっていたら、次の順に確かめます。

  1. 自分たちで設定を変えていないか
  2. 単価の高いキーワードに、クリックが寄っていないか
  3. ライバルが強くなっていないか
  4. 自社の広告の評価(品質)が下がっていないか
  5. 毎年この時期に上がっていないか(季節)

クリック単価は、なぜ上がる?

Google広告のクリック単価は、オークションで決まります。払うのは、すぐ下の広告に勝つのに必要な分だけです。そのため、自社が入札を上げていなくても、ライバルが強くなったり、自社の広告の評価が下がったりすると上がります。

管理画面の[平均クリック単価]は、費用の合計をクリック数で割った平均です。入札で決める上限クリック単価とは別の数字です。

まず、困る上がり方かを確かめる

大事なのは、クリック単価そのものより、申し込み1件にかかった費用(CPA)です。単価が上がっても、クリックした人が申し込む割合(コンバージョン率)も上がっていれば、CPAは変わりません。

判断の物差しは、1件にいくらまで使えるか(許容CPA)です。架空の引っ越し会社で、許容CPAが2万円なら、次のように考えます。

  • CPAが2万円以内で、件数も足りている:急がなくてよい。原因だけ確かめておく
  • CPAは2万円以内だが、件数が減った:「予算による制限」が出ていれば、予算を増やすことを考える
  • CPAが2万円を超えた:困る上がり方。下の順で原因を探す

比べるのは、上がる前と後の同じ長さの期間です(曜日をそろえて2週間以上)。申し込みは後から計上されることがあるので、直近の数日は外します。

関連記事:Google広告の「予算による制限」は直すべき?

原因は、この順に確かめる

1. 自分たちで設定を変えていないか

見る場所:変更履歴。単価が上がり始めた日の前後に、次の変更がないかを見ます。

  • 上限クリック単価や、スマホ・地域などの入札単価調整を上げた
  • 目標CPAを上げた、目標ROASを下げた
  • 入札戦略を変えた。「最大化」の入札戦略で予算を増やした
  • コンバージョンの設定や計測タグを変えた

目標CPA・目標ROASを使っていて「予算による制限」が出ているキャンペーンは、2026年8月17日の自動入札の更新で、CPAが目標に近づくように入札が強まることがあります。その途中で、単価が上がって見えることもあると私たちは考えています。

2. 単価の高いキーワードに、クリックが寄っていないか

平均クリック単価は平均なので、どのキーワードの単価も変わらないのに、上がることがあります。単価の高いキーワードのクリックが増えたときです。

キーワードごとの単価は同じでも、平均は上がる例(架空の引っ越し会社)

キーワード単価前のクリック後のクリック
引っ越し 見積もり300円1,000回1,500回
(社名) 引っ越し50円1,000回500回
平均クリック単価―175円約238円

どちらのキーワードも単価は変わっていないのに、平均は約36%上がっています。この場合、「引っ越し 見積もり」のCPAが2万円以内なら問題ありません。

見る場所:キーワードの表で、キーワードごとの単価を前後で比べます。スマホとパソコン、時間帯、地域でも同じように分けて見ます(表の[分類]メニュー)。キーワードやマッチタイプを足した後なら、検索語句レポートで新しく出始めた語句がないかも見ます。

関連記事:検索語句レポートの見方

3. ライバルが強くなっていないか

見る場所:オークション分析。週ごとに分けて、同じ相手の数字を並べます。

  • 特定の1社の数字(重複率・上部掲載率・インプレッション シェア)がそろって上がった:その相手が強めた
  • ほとんどの相手の上部掲載率が一斉に上がった:相手ではなく、自社が弱くなった(4か入札を確かめる)

関連記事:オークション分析の見方

4. 自社の広告の評価(品質)が下がっていないか

見る場所:キーワードの表に「品質スコア(履歴)」の列を足して、前後で比べます。品質スコアは「—」(データ不足)のこともあるので、クリック率の推移もあわせて見ます。

品質スコアやクリック率が下がっていたら、広告文やLP(広告から飛んだ先のページ)が、検索した人の求めるものとずれていないかを見直します。

関連記事:品質スコアの上げ方

5. 毎年この時期に上がっていないか(季節)

見る場所:前年の同じ月の単価と、キーワードプランナーの月別の検索数。引っ越し会社なら、新生活の3月前後です。

季節で上がった単価は、時期が過ぎれば戻ることがあります。CPAが2万円を超えていなければ、目標値を大きく動かさずに様子を見ます。

関連記事:キーワードプランナーの見方

原因が分かったら、どうする?

まず、その単価で採算が合うかをキーワードごとに見ます。目安は「許容CPA×そのキーワードのコンバージョン率」です。引っ越し会社の「引っ越し 見積もり」なら、2万円×2%で400円。これを超えていたら、下げる対象です。

下げ方は、使っている入札戦略で変わります。

  • 手動入札:400円を超えているキーワードの上限クリック単価を下げる
  • 目標CPA:CPAが目標どおりなら追わない。目標を超えていたら目標CPAを下げる(目標ROASなら上げる)
  • コンバージョン数の最大化:CPAが2万円を超えたら、予算を戻すか、目標CPAを設定する
  • クリック数の最大化:クリック単価の上限(この例なら400円)を設定する

目標値は一度に大きく変えず、1回10〜30%を目安にします。変えた後は2週間ほど次の変更を控えます(件数が少ない場合は長めに)。

関連記事:自動入札の学習期間

よくある質問

社名のキーワードの単価が上がりました。何を見ればよいですか?

社名のキーワードの単価が前と同じなら、上の例のとおり平均が上がっただけです。単価も上がっていれば、オークション分析で社名の検索に他社が出ていないかを見ます。

業界の平均と比べて、高いかどうかを知りたいです。

他社の調査の平均は、商材も条件も自社と違います。「許容CPA×そのキーワードのコンバージョン率」と比べて判断しましょう。

補足と出典

クリック単価が上がった原因を、第三者の目で確認しませんか

株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。

「単価が上がったが、競合のせいか自社の設定のせいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

広告運用について相談する

ご相談は無料です

「今の広告を見てほしい」というご相談も承っています。

2営業日以内にご返信します。

無料で相談する

代表へ直接のお問い合わせも歓迎です