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検索広告公開 2026.10.30

検索キャンペーンのAI Maxは入れるべき?試す条件と、続けるかの決め方

検索キャンペーンのAI Max(AI 最大化設定)は、すぐ全部入れるものではありません。自動でオンになっていないかの確かめ方、試してよい5つの条件、困る機能だけ止める方法、テストで続けるかを決める計算を説明します。

この記事を書いた人

シンビ 運用チーム

株式会社シンビで、広告の運用を担当しているチームです。

※本記事は、運用型広告の支援を行う株式会社シンビが、自社の見解として作成しています。Google広告の検索キャンペーンを中心に、2026年10月21日時点のGoogle広告ヘルプとGoogleの発表にもとづいて説明します。

この記事のポイント

結論:AI Max(日本語の画面では「AI 最大化設定」)は、すぐに全部入れるものではありません。次の順に進めます。

  1. 2026年9月からの自動アップグレードで、知らないうちにオンになっていないかを確かめる
  2. 入札・予算・計測が整っているかを確かめる(整っていないと、本来の働きをしない)
  3. テストで、元のキャンペーンと同じ期間に並べて比べる
  4. 増えた分の1件あたりの費用が、許容できる範囲なら続ける

3つの機能は別々に止められるので、困る機能だけ止めることもできます。

AI Maxをオンにすると、何が変わる?

AI Maxは、今の検索キャンペーンの中でオンにする設定です。新しいキャンペーンの種類ではありません。新しく作る検索キャンペーンでは最初からオンで、次の3つの機能が動きます。

AI 最大化設定の3つの機能

機能何が変わるか止める単位
検索語句とのマッチングキーワードの外の検索にも出すキャンペーン(広告グループごとにも可)
テキストのカスタマイズGoogleが見出しと説明文を追加で作るキャンペーン
最終ページ URL の拡張検索語句に合うサイト内の別ページへ送るキャンペーン

テキストのカスタマイズは、旧「自動作成アセット」です。止めると、最終ページ URL の拡張も止まります。広がり方を絞る設定には、ブランドの除外(指定したブランドの検索に出さない)、URL の除外、URL の登録(送り先にしたいページを指定する)があります。除外キーワードも、そのまま効きます。

知らないうちに、オンになっていない?

Googleは、次のキャンペーンのうち対象のものを、2026年9月から自動でアップグレードし、9月末までに終える見込みとしていました。

  • 自動作成アセットを使っていた:検索語句とのマッチングと、テキストのカスタマイズがオンになる
  • キャンペーン単位のインテント マッチ(ヘルプでは「部分一致」とも表記)の設定を使っていた:検索語句とのマッチングがオンになる

見る場所:キャンペーンの一覧に「AI 最大化設定」の列を足します。

オンになっていたら、まず後で説明するレポートで、広がった分の費用と件数、関係のない語句、送られたページを見ます。問題があれば、その機能だけを止めます。続けるかを比べたいときは、いったんオフにしてからテストを作ります(テキストのカスタマイズがオンのキャンペーンでは、テストを作れません)。

動的検索広告(サイトの内容をもとに広告を出す仕組み)のキャンペーンの自動アップグレードは、2027年2月からに延期されました。

関連記事:レスポンシブ検索広告の改善(Googleが作った見出しの確かめ方)/キーワードのマッチタイプの使い分け

うちのキャンペーンで、試していい?

判断の物差しは、許容CPA(1件にいくらまで広告費を使えるか)です。決まっていなければ「成約1件の粗利 × 問い合わせから成約に至る割合」で出します。架空の不動産仲介会社なら、仲介手数料の粗利10万円×成約率20%で、許容CPAは2万円です。

次の5つがそろっていれば、試してよい状態です。そろっていなければ、先にそこを直します。

  • 入札戦略:コンバージョン数・値の最大化、目標CPA、目標ROASのどれか
  • 予算:「予算による制限」が出ていない
  • 計測:入札に使う件数が、自社の記録と合っている
  • 採算:今のCPAが、許容CPAを下回っている
  • リンク先のサイト:検索の意図ごとにページがあり、古い料金や終わった企画が残っていない

Googleは、これらの機能を効果的に使うには、コンバージョンに基づく自動入札が必要だとしています。個別クリック単価では検索語句とのマッチングは機能せず、予算による制限を受けているキャンペーンでも効果を発揮しません。

私たちの考えでは、試す価値が大きいのは、登録していない語句から件数が出ている、物件や商品のページが多くてキーワードを作り切れない、といったキャンペーンです。登録したキーワードで検索をほぼ押さえている狭い市場は、急がなくてよいでしょう。インテント マッチへの切り替えと同時に始めるのも避けます(どちらの効果か分けられなくなります)。

関連記事:「予算による制限」が出たときの判断

困る機能だけ、止められる?

止められます。Googleは全部オンを勧めていますが、守りたい条件があるなら、その機能だけを止めます。先ほどの不動産仲介会社(物件ページが数百ある)なら、次のように決めます。

  • 検索語句とのマッチング:「(駅名) 2LDK 賃貸」のような組み合わせを、キーワードで作り切れない。オンにして、社名の広告グループだけオフ
  • テキストのカスタマイズ:成約済みの物件ページに、古い家賃が残っていることがある。オフ(最終ページ URL の拡張も一緒に止まる)
  • ブランドの除外:社名の検索は、指名キャンペーンで受けたい。社名をブランドの除外に入れる

表現の規制が厳しい業種は、Googleが作る見出しや送り先のページも、自社の広告として出ます。検索語句とのマッチングだけで始めます。見出しをピン留めしている場合、別のURLが選ばれたときと、URL の登録がオンのときは、ピン留めが使われません。

すべてオフに戻すときは、キャンペーンの設定の[AI 最大化設定]で切ります。このときブランドの除外も止まるので、社名の検索を指名キャンペーンに寄せていたなら、先に社名を除外キーワードに入れるなどの代わりを用意します。もう一度オンにすると、前と同じ設定で戻ります。

関連記事:指名キーワードの広告は必要か/除外キーワードの設定

続けるかは、どう決める?

オンにする前と後を比べるだけでは、季節や競合の変化と区別できません。[テスト]で、元の形(対照群)とオンにした側(介入群)を同じ期間に並べます。テンプレートは、[テスト]の[キャンペーンの機能と設定]→[検索キャンペーン向け AI 最大化設定]にあります。

期間中は、両方の群の予算・目標値・キーワードを動かしません。Googleは、オンにしてから除外キーワードの追加などの変更まで、少なくとも2週間待つ必要があるとしています。比べる期間は、最初の2週間を除いた2週間以上で、直近の数日は外します。

結果は、件数がはっきり増えたかと、増えた分の1件あたりの費用(増えた費用÷増えた件数)が許容CPAに収まるかで判断します。

増えた分の1件あたりの費用の例(架空の不動産仲介会社、許容CPA 2万円)

群費用来店予約
対照群(元の形)30万円30件
介入群(オン)36万円35件
増えた分6万円5件

増えた分は6万円÷5件=1.2万円で、許容CPAの2万円に収まるので、続けてよいと判断します。差が小さければ判断を保留し、介入群のCPAだけでは決めません。

許容CPAを超えたら、AI 最大化設定のレポートで、費用の大きい語句やページを探します。検索語句レポートの[検索語句と広告の組み合わせ]で語句・見出し・ページを並べて見られ、ランディング ページ レポートの[選択方法]列で、Googleが選んだページかが分かります。除外や機能の停止で絞ってから、もう一度テストします。

関連記事:Google広告の「テスト」の使い方(分け方・期間・判定)/検索語句レポートの見方/P-MAXと検索広告の使い分け

よくある質問

完全一致で登録した語句の検索も、AI 最大化設定に取られますか?

検索語句と同一の完全一致キーワードがあれば、原則それが最優先です(予算による制限などの例外あり)。キャンペーン単位のインテント マッチの設定から移ったキャンペーンでは、インテント マッチのキーワードが完全一致と同じには扱われなくなります。必ず受けたい語句は、完全一致で登録しておきます。

テストの結果が良かったら、どう反映しますか?

テンプレートのテストは、終了後に[テスト]の表で[適用]を選ぶと有効になり、適用しなければテスト前の状態に戻ります。自動で適用する選択肢もありますが、増えた分の1件あたりの費用を見てから適用します。

補足と出典

AI 最大化設定の使い方を、第三者の目で確認しませんか

株式会社シンビは、福岡を拠点に、運用型広告を中心としたWebマーケティングを支援しています。運用の代行だけでなく、可能な範囲でインハウス化の支援もお引き受けしています。

「自動でオンになっていたが、このままでよいか分からない」「テストの結果の読み方に迷う」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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